SUGOI-ne2号ゴールド栽培のエビネ。
45度に展開する葉。
この健全な葉姿は、組織が充実しているからである。
維管束の組織は、光合成の澱粉からリグニン、セルロースが作られ
出来ている。
澱粉蓄積の少ない新芽が発生し、夏の期間充分な澱粉が
つくれない場合は、この維管束の組織が堅牢にならない。
こういう葉では、高温、紫外線にも弱い。
だから、翌年も弱い芽が出てしまう。
つまり、負の循環である。
これを断ち切るには、9月にSUGOI-neで植えること。
夏に衰弱した葉が元気になり、霜が降るまでの
約60日の期間の光合成の澱粉と、
ラン菌による糖の供給で、見違えるような株になる。
日本列島猛暑の襲われるようになった。
ランにとって日本は地獄である。
植物栽培は適地適産の法則が「神の手」である。
小手先の栽培技術ではなんともならない。
特に多年草では、毎年毎年の結果が積み重なって今年の出来、不出来があるので、
今年の猛暑での株の衰弱は、来年からの作に大きな影響を及ぼす。
日本にはランの適地はない!
夏冷涼なエリアは、冬に低温過ぎる! 暖房費でまいってしまう。
冬暖かいエリアは夏高温すぎる! 冷房費は暖房よりかかる。
大栽培ほど、この温度については悩みの種で、このエネルギー問題が、
日本のランに大きな影を落としている。
コチョウランなどはまともに影響。
日本からコチョウランの営利栽培は消滅するかもしれない。
企業経営のラン産業というのは、世界的な適地適産になりつつある。
愛好の人達は・・・・そんな危機感は薄い。
かわいい・・・きれい・・・・沢山咲いた・・・・の世界。
それでも・・・夏ばては困った問題。
一部の人は避暑させているが・・・ほとんどの人は住居近くで栽培。
当然猛暑で株は弱る。
この株をどうするか????
弱った株をそのまま来春までいじらない人がほとんど!
相違すると大体手遅れ。
この鉢に元気をつけようとして肥料を与えれば・・・・
ナンプ病が猛威を振るう。
秋に感染したものが、来年の初夏に大発生する。
この弱った株を回復させるには、
9月初旬から下旬にSUGOI-neで植え替えると良い。
SUGOI-neに含有する成分が、活力剤より効く。
更にラン菌が糖を供給する。
この時期は、昼夜の温度較差が大きくなるから、
弱った葉でも光合成を行い澱粉を作る。
夜の温度が下がるから呼吸作用で使う澱粉が減少する。
そういうことで、非常に元気が出る!
体内の窒素を増やさないで糖、澱粉を増やすこと。
実りの秋を株に再現できれば大成功である。
燐酸、カリを与えるよりSUGOI-neで植え替える方が・・・・ずーと充実する。
糖が必要なのだから当然である。
(糖を根に与えても吸えないから・・・これまで糖を補給出来なかった。
それで燐酸、カリを与えると株が充実すると説明されてきた
SUGOI-ne栽培では、燐酸、カリを肥料として与える必要はない)
ここで注意しなければならないことは、絶対に乾燥させないこと。
9月から翌春まで、オシボリの湿度をどんなランでも継続させること。
これが成功の秘訣である。
kouza 1cu
夏の衰弱を回復させる炭素循環
自然の真理をランに応用する
夏負け・・・弱っている株を9月にSUGOI-neに植える!
エビネ・・・リカステなど・・・